夢の続き・・・
2002年8月17日「家内が入院することになった。悪いが子供の世話をお願いできないだろうか?」
幼い娘さん二人、父親だけじゃ大変だろう。
私に頼むなんて余程のことであろう。
私は家政婦として恩師の家に向った。
聞き分けの良い姉妹。
家事をする時もそばで手伝ってくれようとする姉のみきちゃん。
お姉ちゃんの真似をしようと頑張るみくちゃん。
人懐っこい性格で、すぐに仲良しになる。
家事が済むと「遊んで〜!」攻撃。
ままごとに、人形遊びに、ブロックに・・・
なんとも懐かしい。
ブロックなんてほとんど私が中心になって遊んでた。
リーン、リーン・・・電話が鳴る。
「はい、○田ですが・・・」
「○田の家内です。娘がお世話になって・・・」
先生の奥様だ。
娘さんたちのことが心配なんだろう。
「とってもいい子にしていますよ。ご心配いりませんよ。」
「そうですか?我儘言ったら遠慮なく叱って下さいね。」
「はい。その時は遠慮なく。それよりもお体のほう大事になさって下さいね。早く元気なお母さんで戻られることのほうが、娘さんたち一番喜びますから。」
「ありがとう。主人から○川さんに子供のことお願いしたって聞いて、・・・ご迷惑じゃなかったのかしら?」
「迷惑でしたらお断りしていますよ。その点はお気になさらないで下さいね。」
「それならいいのですが・・・娘と主人のこと、お願いしますね」
「はい。お戻りになられるまで、到底代わりにはなれませんが、きちんと役目を果たしますから。」
「ありがとう、お願いします。」
物腰の柔らかい奥様。先生が好きになるのがわかる気がした。
それから先生の家での奇妙な生活が続いた。
優しい旦那様に可愛い娘たち。
幸せな結婚って・・・こんな感じなのかな?
ある日電話が鳴った。奥様からだった。
「退院する予定が検査結果が思わしくなくて、もう一日延びることになったの。○川さん、あと一日お願いしてもいいかしら?」
「ええ、そんなことは気になさらないでもいいですよ。」
内心嬉しかった。
先生が帰宅したのは夜も更けた頃だった。
「そうか、退院できなかったか・・・君も明日にはいなくなるのか・・・長い間悪かったね。」
「いいえ、そんな・・・満足なお役にも立てなくって・・・」
「いや、子供達の様子を見ていても、君は立派なお母さんだったよ。もう子供達も寝たんだろう?」
「はい。ちゃんと決まった時間には寝るんだって、本当に躾の行き届いた・・・」
そこまで言いかけた時、先生が口を開いた。
「由布子、少し出かけないか?」
ドキンとした。
先生が名前で呼んでくれたことなんて、今まで一度もなかった。
「でも、お嬢さんたちが・・・」
「大丈夫、すぐに戻るから・・・いいだろう?」
先生は私を助手席に乗せて走り出した。
ネオンの輝く街からどんどん遠く離れていく。
ついた場所は小高い山の山頂だった。
車のヘッドライトを消すと・・・
満天の星空が浮かび上がる。
「うわぁ、きれい!」思わず声がでる。
先生の左腕が私の肩を抱き寄せる。
憧れの先生の肩にもたれかかる。
先生の心音が聞こえる。
心から安心できるって、こういうことなの?
私は静かに目を閉じる。
静寂の中で目撃者は・・・星空のみ。
幼い娘さん二人、父親だけじゃ大変だろう。
私に頼むなんて余程のことであろう。
私は家政婦として恩師の家に向った。
聞き分けの良い姉妹。
家事をする時もそばで手伝ってくれようとする姉のみきちゃん。
お姉ちゃんの真似をしようと頑張るみくちゃん。
人懐っこい性格で、すぐに仲良しになる。
家事が済むと「遊んで〜!」攻撃。
ままごとに、人形遊びに、ブロックに・・・
なんとも懐かしい。
ブロックなんてほとんど私が中心になって遊んでた。
リーン、リーン・・・電話が鳴る。
「はい、○田ですが・・・」
「○田の家内です。娘がお世話になって・・・」
先生の奥様だ。
娘さんたちのことが心配なんだろう。
「とってもいい子にしていますよ。ご心配いりませんよ。」
「そうですか?我儘言ったら遠慮なく叱って下さいね。」
「はい。その時は遠慮なく。それよりもお体のほう大事になさって下さいね。早く元気なお母さんで戻られることのほうが、娘さんたち一番喜びますから。」
「ありがとう。主人から○川さんに子供のことお願いしたって聞いて、・・・ご迷惑じゃなかったのかしら?」
「迷惑でしたらお断りしていますよ。その点はお気になさらないで下さいね。」
「それならいいのですが・・・娘と主人のこと、お願いしますね」
「はい。お戻りになられるまで、到底代わりにはなれませんが、きちんと役目を果たしますから。」
「ありがとう、お願いします。」
物腰の柔らかい奥様。先生が好きになるのがわかる気がした。
それから先生の家での奇妙な生活が続いた。
優しい旦那様に可愛い娘たち。
幸せな結婚って・・・こんな感じなのかな?
ある日電話が鳴った。奥様からだった。
「退院する予定が検査結果が思わしくなくて、もう一日延びることになったの。○川さん、あと一日お願いしてもいいかしら?」
「ええ、そんなことは気になさらないでもいいですよ。」
内心嬉しかった。
先生が帰宅したのは夜も更けた頃だった。
「そうか、退院できなかったか・・・君も明日にはいなくなるのか・・・長い間悪かったね。」
「いいえ、そんな・・・満足なお役にも立てなくって・・・」
「いや、子供達の様子を見ていても、君は立派なお母さんだったよ。もう子供達も寝たんだろう?」
「はい。ちゃんと決まった時間には寝るんだって、本当に躾の行き届いた・・・」
そこまで言いかけた時、先生が口を開いた。
「由布子、少し出かけないか?」
ドキンとした。
先生が名前で呼んでくれたことなんて、今まで一度もなかった。
「でも、お嬢さんたちが・・・」
「大丈夫、すぐに戻るから・・・いいだろう?」
先生は私を助手席に乗せて走り出した。
ネオンの輝く街からどんどん遠く離れていく。
ついた場所は小高い山の山頂だった。
車のヘッドライトを消すと・・・
満天の星空が浮かび上がる。
「うわぁ、きれい!」思わず声がでる。
先生の左腕が私の肩を抱き寄せる。
憧れの先生の肩にもたれかかる。
先生の心音が聞こえる。
心から安心できるって、こういうことなの?
私は静かに目を閉じる。
静寂の中で目撃者は・・・星空のみ。
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