誕生日

2002年10月13日
子供が誕生日になると思い出す。
生まれた時のことを。

前もって義母が手伝いに来てくれていた。
そんな早々と来なくてもいいのにねぇ・・・って思ってた。
明日は帝王切開で出産という日、旦那が山寺へ行こうと言い出した。
要ははるばる遠くからやって来た義母を楽しませようということ。
私も大きなお腹をかかえてついていく。
それはとんでもないような階段が続くところで、
駐車場で残って待っているか?と旦那。
(それなら家でのんびりしていたほうがましだ)
「ついていく」
そう答えてゆっくり歩き出した。
途中何度も休憩しながら山頂まで。
眺めは良かった。

帰宅後、明日の為に夜9時以降は食べてはだめだと言われていたので
それをしっかり守る。
なんか変・・・そう思ったのは八時を過ぎた頃だった。
腰が痛い・・・それも定期的に。
これって陣痛?
でも間隔がまばらなような・・・どうなんだろう?
明日のこともあるから早めに休もうと横になったものの、腰が痛い。
次第に痛みが強くなり、横になっていられない程。
時間を計ってみる・・・20分・・・15分・・・
どうも定期的。
深夜2時頃。もう耐えがたい痛み。
10分間隔になったので病院へ電話を入れた。
「○○さんは明日・・・っていうか今日帝王切開だよね?
でも陣痛っぽいの?じゃ今から病院へ来て。」
旦那を起こし、義母に後を頼みいざ病院へ。
行きしな痛みが何度も来る。
病院へ到着するなり診察台へ。
「子宮口が開いてきてるね。・・・このまま自然分娩に切り変えよう。」
(えっ!えぇーっ!)
なんだか心の準備も出来ていないまま、出産することになった。

陣痛室。朝食の時間になり、食事がきたがとても食べられない。付き添ってた旦那に食べてもらう。
回診の時間。まだ産まれそうにもない。
看護学生2人がつくことに。
そして看護婦さんからお願いが。
生まれる時に看護学生を分娩室へ入れて欲しいと言うのだ。
看護学生の中には男子学生もいる。
男の子は嫌っていうのなら入れないでもいいから。そう言う看護婦さん。
旦那でも入らないっていうのに、見ず知らずの男の子に見られるっていうのもどうかと・・・
なかなか昼間の出産ってないから、是非入れてやって欲しいと言われたので、男子学生抜きでという条件で話は成立した。

お昼。また旦那に食べてもらう。
その頃になると陣痛が間延びしてきた。
病院へ行って12時間。
先生から呼ばれ、人工破水の処置を受けた。
一気に陣痛が強くなる。
旦那も一旦家に戻るといなくなり、看護学生に腰をさすってもらう。
旦那より適切な位置。さすがって感じ。でも力が弱いかな?
看護学生から質問を受けたり、雑談したりで時間が過ぎていく。
一向に生まれる気配がない。
夕方、看護学生は帰っていった。

病院へ来てからかれこれ15時間。
陣痛の痛みもかなり辛くなっていく。
動いたほうがいいからと病院内を歩いたりした。
3階・・・あまりの痛みに窓から飛び降りたら楽になれるのだろうかという考えも過ぎった。
いつになったら分娩室へ入れるんだろう・・・
子宮口がちゃんと開かないとだめ。
間隔が短くなるにつれて、その短い間隔で眠ってしまい、激痛で目覚める・・・そんな状態の繰り返しだった。

ようやく分娩室へ行けることとなった。
入ったらすぐに生まれると思ってしまっていたが、そうじゃないんだよね。
分娩台にのってヒッヒッフー。
先は長かった。

どれだけ汗をかいたのだろう・・・
助産婦さんとの会話が続く。
ようやく頭が出てきて、次で生まれる・・・
最後のいきみ・・・
生まれてきた瞬間に赤ちゃんはおぎゃーって泣くんじゃないの?
子供は泣かなかった。
先生と助産婦さんは赤ちゃんを連れてその場を離れた。

続きは明日。長々と読んで頂きありがとうございました。

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