天使たち

2003年1月18日
ママ友が赤ちゃんを産んだ。
それも我が子と同じ誕生日に。
むくみがひどくなったりして早期入院をして大変だったママ友。
初めて行く大きな病院はまさに迷路状態。
受け付けで聞いてみたのだが、どこをどう間違ったか違う棟へ。
また戻って受け付け時に書かれた用紙をジッとよく見て病棟を探す。
なんとか辿りついたは良かったが、子連れでは病室へは入れない。
面会室は土曜日ともあって満員状態。
看護婦さんにママ友を呼んでもらった。
「今から赤ちゃんの所へ行くから・・・」
ちょうど着いた時間が面会時間だったのだ。
赤ちゃんはミルクの飲みが良くないらしく、体重も数g単位でしか増えてないとか。
で、毎日子供に面会に行くパターンらしい。

私もそうだった。
子供が保育器の中だったので、面会に行っていたことを思い出す。
白衣に帽子にマスク。手も洗浄して、全身消毒して
無菌室へ入っていた。
赤ちゃんがそばにいる人はせっせと授乳だオムツ替えだと忙しいのだが、赤ちゃんがそばにいないとそんな世話も出来ないのだ。
おかげでゆっくりと休めるのであるが、結構寂しいものでもある。
ママ友もそんな生活なのかと思った。

「私が先に退院することになりそう・・・」
私もそうだったな。子供の見舞いに通っていた事を思い出す。
「中に入ったらしばらく出てこれないからごめんね。窓のところに居て。赤ちゃん抱っこしてくるから。」
そう言ってママ友は中へ入っていった。
ちょうどガラス窓のところには今朝生まれたばかりの赤ちゃんがいた。
小さくて可愛い・・・こんな時期もあったのだと思った。
子供を抱っこして見せると
「うわぁ!小さい!小さいよ!」
子供は目を丸くして見ていた。
もう一人子供を連れていたので交代で抱っこ。

ママ友が赤ちゃんを抱いてガラス窓へきた。
これくらいだったかなぁ・・・最初に我が子を抱いた時は。
そう思いながら赤ちゃんを見ていた。
お腹が空いているのかママ友の指を吸っていた。
ママ友が人差し指を立てて何か言っている。
うんと頷く私。
ママ友はまた赤ちゃんを抱いて見せてくれる。
今度は眠ったまま、いくらゆすっても起きない。
そう、彼女は双子を出産したのだ。
そばで孫を見にきていたおじいちゃんが我が子の一人を抱っこしてくれた。
「見えないもんなぁ。」
有難かった。
子供達は食い入るように赤ちゃんを見ている。
赤ちゃんに触れることは出来なかったが、子供にとっては何か感じるものがあっただろう。
それだけでも来たことは意味がある。
ガラス窓越しに挨拶をして帰った。

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