旅立ち

2004年4月30日
私の叔母が無くなった。まだ50半ばであった。
人生80年とも言われる現代では、まだまだ旅立ちには早すぎた。

私は叔母は楽しい人生を過ごしたのだろうかと考えた。
楽しいことばかりではなかっただろう。
苦しいこともいっぱい経験してきたんだろう。
私の知らないこともいっぱいあったんだろう。

目の前の棺の中の叔母はただ眠っているだけのように見えた。
「叔母さん」
そう声をかけたら目を開けるのではないかと思った。
叔母は安らかな顔をして永眠していた。

叔母の好きだった花を棺の中にいっぱい入れた。
叔母は花が大好きだった。
庭いっぱいに花が咲いていた。
いつもその庭に叔母の笑顔があった。

叔母が小さくなってしまった。
本当に、本当に、小さくなってしまった。
叔母は小さくなって家に戻った。

家には叔母を感じさせるものがたくさんあった。
叔母がいない感じはしなかった。
まだ実感がない。

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